平成25年に日本介護福祉会が介護従事者1062人にした調査によると、85パーセントもの人が「仕事にやりがいがある」と答えています。介護職に従事する者の大部分がその仕事にやりがいを感じているのです。そんな介護職の中のペルパーについて、そのやりがいの詳細を3つの点で説明します。
1つ目は、自身の仕事への誇りです。近年、高齢化が進んでいることは言うまでもありません。そんな中、高齢者などの生活する上でなにか障害を抱えている者の手助けをするヘルパーという職業を誇りに思わない者などいないでしょう。
2つ目は、利用者からの感謝です。ヘルパーは高齢者自身ではできなくなったことを手伝う、もしくは代わりに行う職業です。利用者は、できることが少なくなってしまったことへの自己嫌悪を感じていることがほとんど。そんな状態である高齢者が、ヘルパーの存在により次第に笑顔を取り戻し「ありがとう」と言ってくれることはヘルパーのやりがいの代表ともいえるでしょう。
3つ目は、人生の先輩の叡智に触れられることです。ヘルパーを利用する高齢者の中には戦争や震災を経験してきた者も多くいます。彼らは長い人生の中で様々なものをみてきているのです。それゆえ、些細な事では動じないおおらかさや若者にはわからない知識を持っていることが多いはず。これに触れることができるのはヘルパーならではのことでしょう。
前述した調査によると、介護職に従事する前に介護について学んだ経験がある者は26パーセントしかいません。これは介護について初心者の状態で従事したとしても、やりがいを感じることは大いにあり得ることを示しているでしょう。興味があるなら飛び込んでみるのも良いかもしれません。